
ビールが苦手な人に飲みやすいビールってなんだろう?って考えていたら、苦みを抑えてはちみつを入れてみたらいいんじゃないか、と考えた。
はちみつビールはすでにあった。
作るものに関しては、先達がすでにいるものですね。
代表的なものを調べてみた。
🍺 日本で有名・話題の「はちみつビール」
1. コエドビール「蜂蜜セゾン」(限定醸造)
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醸造所:COEDO(コエドブルワリー/埼玉県)
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特徴:
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埼玉県の地元産「彩の国はちみつ」を使用。
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セゾンスタイル(ベルギー系の爽やかなエール)で、はちみつの自然な甘みと酵母のスパイシーさが融合。
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夏限定やコラボ企画でリリースされることが多い
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2. Far Yeast Brewing「東京ホワイト × 蜂蜜」(限定版)
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醸造所:Far Yeast Brewing(山梨県)
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特徴:
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東京クラフトの代表格「東京ホワイト」のアレンジ。
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国産蜂蜜を使い、華やかなホップとフローラルな甘さを加えている。
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季節やイベント限定で登場する。
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3. 宮崎ひでじビール「はちみつエール」
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醸造所:宮崎ひでじビール(宮崎県)
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特徴:
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宮崎県産の天然はちみつを使用。
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やさしい口当たりと軽やかな香りが特徴で、女性にも人気。
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定番商品に近いポジションで販売されることも。
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4. 湘南ビール「ハニーブラウンエール」
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醸造所:熊澤酒造(神奈川県)
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特徴:
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地元・神奈川県産のはちみつ使用。
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モルト感のあるブラウンエールに蜂蜜のコクと丸みを加えている。
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5. クラフトハート・ブルワリー「山蜜エール」
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醸造所:クラフトハート・ブルワリー(岡山県)
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特徴:
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岡山県北部の山で採れる「百花蜜(天然ミックスはちみつ)」を使用。
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野性味と自然の甘さを生かした山間地域らしいテロワール。
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はちみつを加えるタイミングの考察
美味しく作るためには、はちみつを入れるタイミングが大事なんだろう。
①発酵時にはちみつを加える
目的
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アルコール度数の上昇(はちみつの糖を酵母が分解してアルコールに変える)
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微かなはちみつの香り・甘みをビールに残す(ただし飛びやすい)
効果
項目 | 内容 |
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アルコール度数 | 上昇(糖分追加によって) |
はちみつの風味 | 酵母が糖を消費するので、ほとんど消えることも多い |
発酵のコントロール | 酵母に急に糖が増えると過発酵や味の不安定が起きることも |
雑菌リスク | 火入れしない場合は若干リスクあり(高くはない) |
②プライミング時に加える:瓶詰め前に少量添加(炭酸用)
目的
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炭酸(カーボネーション)を作るための糖源として使用
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香りづけ目的で軽く残す(使用量は少量)
効果
項目 | 内容 |
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アルコール度数 | わずかに上昇(例:+0.2〜0.3%程度) |
はちみつの風味 | ほんのり残る可能性あり(少量なので控えめ) |
炭酸量 | 仕込み糖量で調整可能(表を参照) |
雑菌リスク | お湯で溶かして殺菌しておけばほぼ問題なし |
はちみつを加えるタイミングによる効果比較
項目 | 発酵時に加える | プライミング時に加える |
---|---|---|
主な目的 | アルコール度数UP、風味づけ | 炭酸を作る(瓶内発酵) |
使用量 | 多め(例:100〜300g) | 少量(例:6〜8g/L) |
はちみつの風味 | 酵母が分解 → ほぼ消える | 少し残ることもある |
アルコール度数への影響 | 大きい | 小さい |
雑菌リスク | ややあり | 加熱処理すれば低い |
ワンポイント
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風味を残したいなら「終盤に加える」または「瓶詰め前に加える」
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アルコールを上げたいなら「発酵初期に加える」
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炭酸目的で使うなら「プライミングとして使用」がおすすめ
ホームブルーイングであれば、アルコール度数を上げる必要はないので、風味を優先したほうがいいですね。
発酵時間が長くなるとのことなので、楽しめるまではちょっと我慢が必要(´;ω;`)
参考文献
Zymurgy
海外のホームブルーイングのメディア。
レシピが公開されているので、めちゃめちゃ参考になる。
海外のホップなので、手に入ることは少ないと思うけどタイムスケジュールなどは貴重な資料。
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